酸化酔い。
2012年 07月 11日
窯を開けたら酸化酔いして色が出ませんでした。。
当然ですが、どれだけ丁寧に作っても焼成失敗するとだめです。
久しぶりの大きな失敗にかなりへこみますが、むかしほどではないかなー、と
うちは一窯が小さいので、まあ、まあ、たいしたことないと、自分を慰めつつ
切替えていきたいものです(-_-;
青磁の場合酸化すると鉄分が黄色く発色して、どろんとした色になります。
失敗の原因はわかっていて、1210℃のところでガス欠となりました。
電気窯なのでそのまま温度は上がるので、窯開けるまでは
意外といけてるのではないか?
通常は1230℃までは還元するので、その20℃ていどの差はどうなのかな?
という甘い考えもありましたが、やっぱりだめでした。
失敗しないとわからないこともありますが。。
これまでの経験では1220℃でガス止めてもほとんど酸化しない。
1230℃以降は酸化しない。
だから、1210℃~1220℃くらいのあいだで酸化したわけです。
結果として確認したことは、
①上部は酸化し易い。還元ガスが薄い。
②器の酸化し易い部分は、口ではなくて下部、外ではなくて中心部分と、接合部
③1230℃までは還元が必要。
ということがわかりました。
自分は陶芸をとても合理的に捉えているので、理屈にのっとって無駄ははぶかなきゃ、と
いつもせこいことばかり考えていますが、手間もコストも惜しんではいけない部分は在るし
おおらかな大きな心で、つくっていかないといけないなと反省しております。
心を込めるといいものができるとかいう精神論はあまり好きではないのですが、
心を込めてつくっていこうと思います。
昨日あたりからセミが鳴き始めました。
今日からまた雨です。
by kaztomkk
| 2012-07-11 16:03
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